
世界で最も上演されたチェコのオペラ作曲家レオシュ・ヤナーチェクはブルノに住み、ブルノで活動した。
レオシュ・ヤナーチェク、世界的に名高い作曲家がその生涯のほとんどを過ごし数々の作品を作り上げた街、ブルノ。ブルノには、ユネスコ「世界の記憶」に登録されているレオシュ・ヤナーチェクのアーカイブやヤナーチェク記念館があります。また、チェコ国内外の有名な音楽家を招いて行う国際的なオペラ・音楽フェスティバル、ヤナーチェク・ブルノ音楽祭が開催され、音楽学校、ヤナーチェク音楽アカデミーやレオシュ・ヤナーチェク財団もあります。
TIC BRNOはブルノ市の助成を得て、ヤナーチェクの生涯から彼の作品、ブルノ市内におけるヤナーチェク散策コース、関連機関とその歴史など、ヤナーチェクの全てを詰め込んだウェブ・ポータルを作成しました。ポータルではヤナーチェクに関する3分間のアニメーションビデオやゲームをご覧いただけ、またグッズの購入も可能です。
さらなるブルノに関する情報、観光コース、イベントやレストラン情報、旅行の際の注意事項などに関してはgotobrno.czを、音楽関連イベントについてはBrno město hudbyをご覧ください。
ヤナーチェク豆知識
ヤナーチェクは世界で最も上演回数の多いチェコのオペラ作曲家であり、ウェブサイトOperabaseによると最も上演されているオペラ作曲家トップ20にランクインしています。
- 年から2020年の間には、ヨーロッパ各地はもちろん、ニューヨーク、東京、サンフランシスコ、リオデジャネイロまたはニュージーランドなど世界中で3300公演以上ものヤナーチェクのオペラが上演されました。
チェコ国外での公演ではチェコ語が使用され、チェコ語監修アドバイザーもいます。
- ヤナーチェクはオペラの歌詞に散文の会話調のものを早くから用いた作曲家の一人です(例:1904年「イェヌーファ」)。
- カレル・チャペックの同名戯曲に基づく「マクロプロスの秘事」(1926年)ではオペラの劇中で史上初となる電話をかけるシーンが出てきます。
彼の作曲した管弦楽曲の中では「シンフォニエッタ」が最も上演されています。
「シンフォニエッタ」は村上春樹の作品「1Q84」において重要な役割を果たしています。




TIC Brno(2018年発行、イラスト© ヴェンドゥラ・ハラーンコヴァー)によるヤナーチェク紹介冊子から抜粋
ご挨拶
まだ幼かった私がレオシュ・ヤナーチェクの作品を耳にしたとき、私はたちまち彼の虜になりました。彼の音楽が非常に感情を掻き立てるものであると同時に、複雑なものでもあることを考えると、幼き頃の私を虜にしたという事実は驚くべきことです。そして彼に通ずる道を、私の生まれ育った街でもあるブルノで見つけたこと、彼が音楽やオペラの分野のみならず文化的なシーンにおいても重要な役割を果たしていることを実感しています。このように彼の作品がブルノの街に「当たり前に」息づいていることを忘れてはなりません!そうでなければ、これまでに存在してきた芸術的表現の深みを失うこととなるでしょう。
ヤクブ・フルーシャ、指揮者




